昨今の鑑賞。 [もばいるたれみみ]
「つみきのいえ」、
そして、「おくりびと」。
先日発表になったアカデミー賞において、ジャパンメイドの2作品がオスカーを獲得!
日本映画界は興奮に沸き立ってますねぇ。
昨年秋の公開時、なぜだか「おくりびと」は絶対に観ねば~と思いながら見逃してしまい。
今回の受賞を聞いて「ヤバッ!何がなんでも観とけば良かった」と反省しました。
基本、録画やレンタルでは映画を観ることはないのです。。。
あの大きさ・あの暗闇でこそホントの味がわかる気がしていて。
今月は、3回も映画館に行ってしまいました。
たまたま観たい作品が集中してたせいもありますが、
アカデミー賞の月ってことも気分に作用してるのかもなぁ。
同じようにシネマなFebruaryを過ごされた方も多いのではないでしょうか?
1本目・2本目は、くまひこさんと一緒に。
「チェ28歳の革命」と、「チェ39歳別れの手紙」。。。
1950年代後半から60年代半ば、
圧政に苦しむ民衆のために力を尽くした革命家=チェ・ゲバラの闘いの日々を描いた2部作です。
原作はチェ本人の回想録や日記で、
当時のチェを知る人間も多数存命していることから、ほとんどドキュメンタリーと言ってもいいかも。
音楽による色づけは排除され、素っ気ないほど淡々とした、
ざらざらしたタッチで描かれた「28歳~」の方は、キューバが舞台。
自分もカメラマンになってチェの行動を追っているかのような錯覚に陥りました。
一方、ボリビアが舞台となった「39歳~」の方はチェの心情がよりリアルに伝わってきて。。。
色彩も音も豊かなのに、切なく湿った質感でしたね。
先にあるのは死だとわかって観ていたからかも知れないけど。
後から知ったのですが、
この2作品は前者がシネマスコープサイズ・後者がビスタサイズなのだそうです。
ソダーバーグ監督、なんというこだわりよう。
俳優が演じてるとは思えない、
チェそのものにしか見えなかったベニチオ・デル・トロも素晴らしかったなぁ。。。
一生で一番の仕事だったんじゃないかしら?
伝説の英雄、カリスマ革命家、闘争のシンボルとして語られてきたチェ・ゲバラ。
「困っている人の役に立ちたい」というシンプルな思いに突き動かされて故郷のアルゼンチンを離れ、
異国で闘いに明け暮れ39歳で散ったその姿は、想像以上に優しさに溢れた紳士に見えました。
何より、アメリカが本気で変わろうとしている今、
こういう作品が世に出されたことにはただならぬ運命を感じましたねぇ。
お正月に観た「地球が静止する日」も、
宇宙からの使者モノ(そんなジャンルがあるのか?)としては画期的でしたが!
アメリカが世界の平和を守りました的なオチだったら、金かえせ~と言ってたかもしれない。。。
あと、ひとりで「ヘブンズ・ドア」を観ましたねぇ。
余命わずかと宣告された青年と少女が海を見るべく病院を抜け出して。。。というロードムービー。
ドイツ映画のリメイクなのですが、そっちは青年とおじさんという組み合わせ。
それはそれでまたなんともいえない渋みやおかしみがあって。
でも、今の日本を舞台にした「ヘブンズ・ドア」はスイートで切なくて、どこか甘酸っぱい味わいでした。
監督のマイケル・アリアスさんは大の日本オタクという映像作家さんだとか。
その色彩感、光の具合、画面の構成、空間の使い方、こまやかな伏線。。。
かなり好きな感じでしたねぇ。
主演の長瀬くん・福田麻由子ちゃんも、この2人しかいない!というようなハマり様だったし、
えっ?こんなヒトがこんなところに!というサプライズ出演も楽しかった。
そして、素直に泣けました。ココロが震えました。声が出ちゃうぐらい泣いたなぁ。。。
で、帰り道は自分の人生の締め方について考えたワケですが、
要は、日々悔いのないように。観たい映画は遠慮せずにスクリーンで観とけ、と。
ある意味、毎日が余命なぐらいの気持ちで。。。
でも、肩の力を抜いて、命のゆくえは神様しだい。
ふぅ~っ。ケータイで手軽に更新するつもりが、えらく長くなりました。
時間がかかった割にフツウの感想文になってるのが不本意であります。
次から映画の話はパソコンで書こう。。。
ちなみに、次は「オーストラリア」を観たいと思ってます。
たまに見たくなる、強い女の大河ロマン。ニコール・キッドマン、素敵ぃ~。
その前に「少年メリケンサック」も!
ああ、来月もシネマに染まりそう。。。
そして、「おくりびと」。
先日発表になったアカデミー賞において、ジャパンメイドの2作品がオスカーを獲得!
日本映画界は興奮に沸き立ってますねぇ。
昨年秋の公開時、なぜだか「おくりびと」は絶対に観ねば~と思いながら見逃してしまい。
今回の受賞を聞いて「ヤバッ!何がなんでも観とけば良かった」と反省しました。
基本、録画やレンタルでは映画を観ることはないのです。。。
あの大きさ・あの暗闇でこそホントの味がわかる気がしていて。
今月は、3回も映画館に行ってしまいました。
たまたま観たい作品が集中してたせいもありますが、
アカデミー賞の月ってことも気分に作用してるのかもなぁ。
同じようにシネマなFebruaryを過ごされた方も多いのではないでしょうか?
1本目・2本目は、くまひこさんと一緒に。
「チェ28歳の革命」と、「チェ39歳別れの手紙」。。。
1950年代後半から60年代半ば、
圧政に苦しむ民衆のために力を尽くした革命家=チェ・ゲバラの闘いの日々を描いた2部作です。
原作はチェ本人の回想録や日記で、
当時のチェを知る人間も多数存命していることから、ほとんどドキュメンタリーと言ってもいいかも。
音楽による色づけは排除され、素っ気ないほど淡々とした、
ざらざらしたタッチで描かれた「28歳~」の方は、キューバが舞台。
自分もカメラマンになってチェの行動を追っているかのような錯覚に陥りました。
一方、ボリビアが舞台となった「39歳~」の方はチェの心情がよりリアルに伝わってきて。。。
色彩も音も豊かなのに、切なく湿った質感でしたね。
先にあるのは死だとわかって観ていたからかも知れないけど。
後から知ったのですが、
この2作品は前者がシネマスコープサイズ・後者がビスタサイズなのだそうです。
ソダーバーグ監督、なんというこだわりよう。
俳優が演じてるとは思えない、
チェそのものにしか見えなかったベニチオ・デル・トロも素晴らしかったなぁ。。。
一生で一番の仕事だったんじゃないかしら?
伝説の英雄、カリスマ革命家、闘争のシンボルとして語られてきたチェ・ゲバラ。
「困っている人の役に立ちたい」というシンプルな思いに突き動かされて故郷のアルゼンチンを離れ、
異国で闘いに明け暮れ39歳で散ったその姿は、想像以上に優しさに溢れた紳士に見えました。
何より、アメリカが本気で変わろうとしている今、
こういう作品が世に出されたことにはただならぬ運命を感じましたねぇ。
お正月に観た「地球が静止する日」も、
宇宙からの使者モノ(そんなジャンルがあるのか?)としては画期的でしたが!
アメリカが世界の平和を守りました的なオチだったら、金かえせ~と言ってたかもしれない。。。
あと、ひとりで「ヘブンズ・ドア」を観ましたねぇ。
余命わずかと宣告された青年と少女が海を見るべく病院を抜け出して。。。というロードムービー。
ドイツ映画のリメイクなのですが、そっちは青年とおじさんという組み合わせ。
それはそれでまたなんともいえない渋みやおかしみがあって。
でも、今の日本を舞台にした「ヘブンズ・ドア」はスイートで切なくて、どこか甘酸っぱい味わいでした。
監督のマイケル・アリアスさんは大の日本オタクという映像作家さんだとか。
その色彩感、光の具合、画面の構成、空間の使い方、こまやかな伏線。。。
かなり好きな感じでしたねぇ。
主演の長瀬くん・福田麻由子ちゃんも、この2人しかいない!というようなハマり様だったし、
えっ?こんなヒトがこんなところに!というサプライズ出演も楽しかった。
そして、素直に泣けました。ココロが震えました。声が出ちゃうぐらい泣いたなぁ。。。
で、帰り道は自分の人生の締め方について考えたワケですが、
要は、日々悔いのないように。観たい映画は遠慮せずにスクリーンで観とけ、と。
ある意味、毎日が余命なぐらいの気持ちで。。。
でも、肩の力を抜いて、命のゆくえは神様しだい。
ふぅ~っ。ケータイで手軽に更新するつもりが、えらく長くなりました。
時間がかかった割にフツウの感想文になってるのが不本意であります。
次から映画の話はパソコンで書こう。。。
ちなみに、次は「オーストラリア」を観たいと思ってます。
たまに見たくなる、強い女の大河ロマン。ニコール・キッドマン、素敵ぃ~。
その前に「少年メリケンサック」も!
ああ、来月もシネマに染まりそう。。。
若い子は「チェ」を・・・「〇○ジュウ」だと思うんですよ。(実話)
by show (2009-02-26 19:38)
showさま~、お誕生日おめでとうでした!
「チェ」といえば、「ジウ」。おそろしいですね。。。
「ゲバラ」と答えるヒトの割合でトシがばれそうですが。
そもそも「チェ」というのは「外国人」を意味するニックネームで、
ホントはエルネスト(英語風だとアーネスト)というそうです。
チェ・ゲバラ、来日したこともあるそうですよね。
広島を訪れた際、
「どうしてアメリカにこんな酷いことされたのに、
日本人は抵抗しなかったのか」的なことを言ったのだとか。
あまりのショックで抵抗する気力もなくなってた気もしますが、
その後の復興ぶりを彼がみたとしたらどんなコトバを発していたのかなぁ?
by たれみみ (2009-02-27 09:54)